366日 毎日がしあわせ記念日 縁起かつぎ! 歳時記手帖 監修/早花咲月

2月 節分

節分

寒さ厳しく、心身ともに縮こまる2月は
魔が入り込みやすい時。
威勢よく豆まきをして鬼退治!
すべての厄を払って新たな一歩を踏み出して

節分は季節の分かれ目であり、もとは立春、立冬、立夏、立冬の前日はすべてそう呼ばれていました。中国から伝わった、1年を24に分ける二十四節気という考え方では“年始は立春”と考えられていたので、それをお正月としたなら、節分は大晦日になります。

豆を投げて魔を滅しよう

豆をまくのは日本だけ。平安時代、毘沙門天のお告げで、悪さをしていた鬼神の目を石や豆でつぶして災いを免れた……という逸話があります。また、豆を投げるのは魔滅(魔を滅する)につながるとも。「鬼は外、福は内」は、厄落としはもちろん、その年を司る神様がいい神なら受け入れ、悪い神なら避けようという口上です。

豆を煎り邪を射って

節分にまく豆には霊的な力が宿ると信じられていて、神へのお供え物にされてきました。ただし、生のままだと地面に落ちて芽が出て、鬼がまたやってくることになるため、節分の前日までに豆を煎り、三方(鏡餅などを飾る台)にのせ、神棚もしくは北の方角に供えて準備して。ちなみに煎る行為は邪を射るパワーにつながります。

持ち物を一つお払い箱に

長く続いた冬が終わりを告げ、また、大きな季節の分かれ目ということで、節分は、体に染みついたあらゆる穢れをキレイに払い落とす日。厄年を迎えた人、運が悪いとパワーダウンを実感している人は、この日を上手に利用しましょう。簡単な邪気払いとしては、身につけているものを一つ、近くの神社のお払い箱に納めてくること。

イワシの頭で悪い虫を退治!

節分の夜はイワシの頭をヒイラギの枝に刺し、玄関の戸口に飾りましょう。ヒイラギのトゲは鬼の目を刺し、イワシの頭は臭い匂いで邪気を遠ざけます。飾る前にイワシの頭を焼く際は、「稲の虫の口焼き、麦の虫の口焼き」という呪文を唱えて。「虫の口焼き」は害虫の口を焼いて減物を守ること。悪い虫、つまり悪縁断ちにも◎。

豆まきは家族総出で行って

豆まきは夜、家族そろって実行! まくのは家長か長男、運気上昇中の年女や年男。厄落としで厄年の人がまくこともあります。家中の窓と玄関を開き、奥の部屋より、窓から外に「鬼は外!」と二回。鬼が戻らないようすぐ閉め、部屋の中に「福は内!」と二回。鬼は音が苦手なので声や窓を閉める音は大きく。最後は玄関にまいて終了!

リセットしたいなら新年のやり直しを

お飾りや豆まきで邪気を払ったら、“年直し”を。今年に入ってからの出来事を振り返り、イヤなことややり直したいことがあったら、年越しの時のようにソパを食べて、もう一度、新年をやり直すのです。さらに、厄年の人がいる家庭では、門松を立てたり雑煮を食べるなど……正月と同じことをし、一歳分を先取りしてしまいましょう!

厄年の人は一粒多く食べて

豆まきの豆は“福豆”と呼ばれる縁起物。年の数だけ食べれば、今後一年病気知らず、“マメマメしく”働けてステップアップも可能に。立春で新しい年が始まり、数えなら一歳年を取るので、一粒多く食べることも。特に厄年の人は、早く厄を終わらせるため、一粒多くどうぞ。残った豆は、お椀に入れてお茶を注ぎ、福茶にして飲んで。

節分開運食で開運ボディになる!

節分の開運食は三つ。“ちまき”で鬼を払って春の神様をお迎えし、縁起物の昆布の佃煮、梅、豆が入った“福茶”で無病息災を祈願。“恵方巻き”は、その年の恵方(いい方角)に向かい太巻きを丸かぶり! 切らずに食べるのは長いものが縁起いい、鬼の金棒のようなど諸説様々。巻き込む具は七種類で、七福神の福を取り込みます!

毎日!縁起かつぎ!

  • 1日聖女ブリジットの祝日

    豊穣と安産、雌牛の守護聖女にちなんで乳製品をたっぷり摂って。女性らしい魅力が開花。

  • 2日クレープを焼く日

    フランスでは、片手にコインを握りながらうまく焼けたかで一年の金運を占います。運試しを。

  • 3日聖ブラシウスの祝日

    せきやのどの痛みを治す医師の聖人にちなみ、のどにいいハチミツやのど飴がラッキーフード。

  • 4日西の日

    西の方角に幸運が待つ日。西方から来た人や、名前に「西」がつく人がキーマンに。

  • 5日聖女アガタの祝日

    “火の娘”と言われた聖女にちなみ、温野菜など、火をとおした食べ物がパワーの源に。

  • 6日海苔の日

    パリパリ海苔を食べたり、アイロンの利いた福が吉。心身を引き締めて、凛とした印象に。

  • 7日北方領土の日

    未解決の問題や長い間の揉め事は、この日に行動を起こすと解決の糸口が見つかりそう。

  • 8日針供養

    お針子さんが針を供養する日。毎日使っている道具を休ませたり手入れすると長持ちしそう。

  • 9日ふくの日

    フグのようなふっくら感を出したメイクや、丸みのあるデザインの服が服を招きます。

  • 10日ニットの日

    ニットのアイテムが幸運の使者に。編み物も始めるもの吉。心温まる傑作が生まれそう。

  • 11日万歳三唱の日

    何事もオーバーアクションを心がけて。周囲に明るさを与えると、大きな喜びがやってきます。

  • 12日ブラジャーの日

    サイズをしっかりと確認して、フィットするものを見つけたい日。上下お揃いの下着が開運度大。

  • 13日苗字制定の日

    人の名前を呼ぶ際は語尾を強めに発音するよう意識して。人間関係がスムーズになります。

  • 14日聖バレンタインデー

    英国の言い伝えでは、外で最初に出会う未婚男性が、運命の相手。あなたから声をかけてみて。

  • 15日お菓子の日

    友人とスイーツを分け合うと、仲のよさがアップ。相手が異性なら、甘い展開が期待できます。

  • 16日天気図記念日

    どんなに忙しくても天気予報は必ずチェックして。出先で確実にチャンスをゲットできそう。

  • 17日天使のささやきの日

    “天気のささやき”と言われるダイヤモンドダストにちなみ、ダイヤのアクセサリーをお守りに。

  • 18日トライアスロン大会始まりの日

    苛酷な挑戦にツキがある日。長期的な計画の実行も吉。幸先のいいスタートが切れそう。

  • 19日トークの日

    本音でトークしたいなら電話を利用して。意地を張ったり照れずに、素直に話せそう。

  • 20日長嶋茂雄誕生日

    国民的ヒーローに象徴でもある“3”が吉数。特に三人組での行動では、自然と中心人物に。

  • 21日日刊新聞創刊の日

    今日のコミュニケーションの要は時事問題。新聞をチェックしておくとメリットがあります。

  • 22日ワシントン誕生日

    彼の少年時代のエピソードにちなみ、チェリーパイを食べて。勇気ある行動ができそう。

  • 23日ふろしきの日

    贈り物の包装紙や袋代わりに使うと、真心が伝わりやすい日。思いやりや包容力もアップ。

  • 24日聖マッテャの祝日

    この日の祝い菓子、バウムクーヘンを食べると年輪のような深みや、落ち着きが増しそう。

  • 25日梅花祭

    菅原道真の忌日でもあるこの日は梅を飾って。梅茶や梅ガムも、仕事や勉強の効率をアップ。

  • 26日脱出の日

    スランプ脱出のきっかけがつかめそう。もうひと頑張りがカギ。イメチェンで脱皮を図るのも吉。

  • 27日新撰組の日

    新撰組関連の時代劇を観ると新鮮な感動や発見が多そう。また、グループ行動にもツキが。

  • 28日ビスケットの日

    おやつにビスケットを。子供の頃の夢を思い出してやる気が出たり、昔話で心温まりそう。

  • 29日リープデー(飛躍する日)

    欧米では女性からのプロポーズを公認する、女性優位の日。何事にも攻めの姿勢が吉。