366日 毎日がしあわせ記念日 縁起かつぎ! 歳時記手帖 監修/早花咲月

11月 酉の市

酉の市

秋から冬へと、季節が移り変わる11月。
そろそろ来年を見据えて、
これまでの整理を始めるべき。
厄を払い、幸福を取り込んでおきましょう!

11月の酉の日に、各地の鷲神社(大鳥神社)に立つ市。別名”おとりさま”。かつては”酉の祭”と呼ばれていました。この発祥は江戸時代で、これから迎える年の開運招福や商売繫盛などを祈願するもの。酉の日は12日に1回巡るので、基本2回、多い時で3回あります。

三の酉がある年は火の用心が重要!

2009年の酉の日は、12日と24日。最初の酉の日12日を、「一の酉」と呼び、二番目の24日は「二の酉」となります。ちなみに三番目「三の酉」まである年は、火事や災害に気をつけるべきとされていますが、実は2008年開催の酉の市がまさにそれ。つまり2009年がこの注意年に当たるということで、例年以上に火の用心に気を向けて。

まといを飾って火事をよけて

「三の酉」まである年が巡ってきたら、火事に注意。常日頃、火の扱いに気をつけることは当然ですが、それ以外にも、江戸の火消したちの象徴「まとい」の ミニチュアを飾って。まといは、竿の頭に飾りをつけ、その下に細長く裁った紙を垂れ下げたもの。これは消化終了の目印。これで火が立たないよう祈願しましょう。

運は熊手で掻き込んで!

鷲神社で行われる酉の市は、獲物に狙いを定めた鷲のように、運をがばっと「わしづかみ」にするためのお祭りです。そして、そこでメインアイテムとなっているのが、熊手。熊手も「運を掻きこむ」「福を掃きこむ」という最強の縁起アイテムなので、開運招福や商売繁盛などを望むなら、酉の市に出かけ、お気に入りの熊手をゲット!

熊手アイテムで幸福をお引き寄せ

江戸時代に流行した開運招福のおまじないは、熊手アイテムを身につけること。小さな熊手がついた熊手簪で頭部を飾ったり、襟もとに挿したりしえt、庶民たちは、自分のもとに幸せを引き寄せようとしていました。現代でも、熊手簪はまとめ髪におすすめ。歩くたびに揺れ、福をかき集める熊手ふうのイヤリングやピアスも探してみて。

楽しむ心に幸福が宿ります

酉の市で購入する熊手は、年を追うごとに大きくして「喜び」を噛みしめるもの。なので、最初から欲張ってはいけません。また、売り手と値引き交渉を行ない、最後に手打ちへと持ち込むのが醍醐味。ケチで値切るのではなく、あの手、この手と攻略する「喜び」を味わうのです。11月の酉の日、楽しむ心を備えた人に幸福がもたらされます。

山椒パワーで効率アップ!

その実はもちろんのこと、葉や花からその樹皮に至るまで、すべてを活用できる万能食材、山椒。これを使った「切り山椒」なる餅菓子が、江戸酉の市では縁起物として大人気です。11月の酉の日に、山椒の香りを楽しんだり、ピりりと刺激を楽しんだりすれば、やることなすこと一切のムダがなく、すべてが身になること間違いなし。

縁起物の八頭で、ステップアップ!

酉の市では、里芋の一種である「八頭」という大きな芋が売られていて、これも縁起物として、珍重されています。里芋は、親芋から子芋、子芋から孫芋……とどんどん芽を出していくところから、子宝を象徴。さらに八頭は、別名を「頭の芋」と言われていて、どんどん成長し、常に「頭」を張るということで、出世をもたらします。

ニワトリグッズで開運しよう!

鷲神社周辺の農民が、収穫を心より祝ったのが、江戸酉の市の発祥。この鷲大明神は、別名を鶏大明神といい、そのため氏子たちは鶏肉を控え、神職に至っては、鶏卵も遠慮していたほどだったとか……。そこまでしないにしても、11月の酉の日にニワトリを愛でると開運!そのグッズを飾ったり、鳥料理を感謝の気持ちでいただいて。

毎日!縁起かつぎ!

  • 1日紅茶の日

    紅茶を飲みたい日。ポットにふだんより一杯、多く茶葉を入れると、友人や喜びが増えそう。

  • 2日白秋忌

    詩人・歌人の北原白秋の命日。伝えたい気持ちをポエムにすると、相手の心を動かせそう。

  • 3日ハンカチーフの日

    今日はハンカチーフを2枚携帯して。何かと重宝するし、貸した人との縁も結んでくれそう。

  • 4日ユネスコ憲章記念日

    募金やボランティアの吉日。悩みや問題が解決したり、善行の充実感から心も軽やかに。

  • 5日聖キアの祝日

    この日に歯の治療をすると、痛みを和らげる聖人のご加護が。新しい歯ブラシも幸運の使者。

  • 6日お見合い記念日

    縁談や合コン、紹介話には、積極的に乗って吉。面接や初対面の人との顔合わせも好結果に。

  • 7日鍋の日

    家族や仲間と鍋を囲むと絆が深まる日。この日、鍋奉行を務めれば、仕切りやキャラが定着。

  • 8日刃物の日

    包丁を研いだり、刃物のメンテナンスを。気分がすっきりし、感性もシャープになりそうです。

  • 9日換気の日

    小まめに部屋の換気をしたい日。窓からきれいな空気と一緒に、幸運も入ってきそう。

  • 10日ハンドクリームの日

    手をいたわると、チャンスをつかめる日。美しさをほめられたり、素敵な出会いも訪れそう。

  • 11日折り紙の日

    時間をかけて折り紙を。無心になることで魂を浄化できます。折り鶴は平和な一日を約束。

  • 12日洋服の日

    新しい服を着る吉日。右から袖を通せば、着るたびにラッキーが起こる「福服」になります。

  • 13日うるしの日

    食事には上質な器を使って。外観の美しさがおいしさを高め、食材の力を吸収できそう。

  • 14日いい石の日

    石と波長が合いやすい日。パワーストーンや宝石売り場で、気に入るいい石との出会いあり。

  • 15日こんぶの日

    縁起物の昆布を食べて喜びを招き入れて。結び目のある「結びこぶ」は、強力な縁結び食材。

  • 16日幼稚園の日

    幼稚園のそばを通ったり、園児時代の自分の写真を眺めて。ピュアな童心を取り戻せそう。

  • 17日将棋の日

    将棋やパズルなど、頭脳ゲームで強さを発揮できそう。仕事や習い事もはかどる一日に。

  • 18日ミッキーマウスの誕生日

    ネズミグッズを身につけると、話題の中心になれるはず。人が集まり、賑やかに過ごせそう。

  • 19日シュークリームの日

    シュークリームの甘い香りで、リラックスを。誰かと食べれば会話も幸せも膨らみます。

  • 20日毛皮の日

    ボアやフェイクファーなどのおしゃれを楽しんで。あなたも周囲も、心温まる一日になります。

  • 21日インターネットの日

    メールやブログのマメなチェックで有力情報をゲット。パソコンの壁紙変更にも招福効果が。

  • 22日ボタンの日

    今日着る服は、ボタンの数が偶数のものをチョイス。正しい判断ができるおまじないです。

  • 23日外食の日

    米国では祖父母と外食を楽しむ日。今日の外食は、ふだんよりもお得感や満腹感がありそう。

  • 24日かつおぶしの日

    戦国武将が「勝男武士」と縁起をかついだ鰹節を料理にかけて食べ、勝ち運を取り込んで。

  • 25日ハイビジョンの日

    大画面モニターに、うれしい発見の予感。テレビやパソコンの大型モニターへの買い替えも吉。

  • 26日ペンの日

    新しいペンで、日記や小説などを書き始めてみて。筆が進むし、長続きするはずです。

  • 27日松下幸之助誕生日

    「経営の神様」といわれた松下幸之助が残した名言や本にふれて、多くを学び取りたい日。

  • 28日税関記念日

    税関を通ってきた輸入品にツキがある日。思いがけず海外のお土産をもらう幸運も。

  • 29日いい服の日

    新しい服を買う吉日。少々高価でも、長く着られるいい服を選んで。山羊座の助言が頼りに。

  • 30日カメラの日

    シャッターチャンスの多い日。自分で自分を撮影すると、大切なことに気づくきっかけに。