原著は古典ラテン語で記され、それをこれまで数多の翻訳者が英訳しています。本書はその中から、米国ミシガン大学のギリシャ語教授だったロビンズ(F. E. Robbins)が1940年に出版したギリシャ語の本文に英訳を併載した版を底本としています。
この「ロビンズ版」は16世紀に初めて出版されたギリシャ語版をもとに、10数種におよぶギリシャ語の写本等を参照して再構成されており、これまで5つの言語で出版されているロビンズ教授の代表作です。原典に沿った内容が高く評価されており、多くの研究者が参考にしてきた名著です。