新カード誕生の記録~【第一回】ダブルデッキタロットを作ろう!

タロットカードといえば、今や占い師のみならず、占いに興味のある人やカードコレクター、カードイラストのファン、絵柄やモチーフに惹かれた人など、カテゴリを問わず多くの人たちが手にするものとなっていますよね。

気になるお値段もモノによって結構ピンきりで、書籍の付録のような感じでついてくるものもあれば、単体でかなりの高価格で売られているものもあります。
絶版になっていてなかなか簡単にゲットできないプレミアものだったり、有名イラストレーターさんの超美麗カードだったりすると、やっぱりそれなりの価格にはなってくるものです。
なんにせよ、自分のお気に入りのものを手に入れられると、やはりうれしいものですよね!




今回は、著書『ザ・ルノルマンカード』で大人気の香先生に監修していただく新サイトで、3月下旬にオープン予定の『ダブルデッキタロット』用に、新たにタロットカードを制作することになりましたので、その記録をここに残していきたいと思います。

まずは、ダブルデッキタロットについて香先生のお話を簡単にご紹介しますね。
香先生:ダブルデッキタロットは、正位置の大アルカナ22枚と逆位置の大アルカナ22枚の2デッキで構成されるものです。
通常のタロットと異なり、小アルカナはないので、一見占いの幅が狭まるのでは? と思う方もいるかもしれませんが、そうではないのです。
ダブルデッキタロットの根底には、「シンプルな大アルカナにこそタロットの本質があり、それをより深く読み解く必要がある」という考え方が存在しています。
だからこそ、正逆それぞれを最初から定めた2組のデッキを使い、「正位置を陽、逆位置を陰」と捉えることで、シンプルな大アルカナのカードの意味が広がりをもつことになるのです。



すでに馴染み深く感じていたタロットカードの大アルカナですが、まだまだ可能性を秘めていると聞いて、ワクワクしてきますね!

新しいカードを作るにあたって、まずはカードイラストの方向性やモチーフなどを考えていく必要があります。
タロットカードはウェイト版とマルセイユ版がありますが、ダブルデッキタロットは、タロット占いの原点に立ち返るものでもあるので、より歴史の深いマルセイユ版で作成します。



向かって左がウェイト版、右がマルセイユ版です。
ウェイト版とマルセイユ版は「正義」と「力」の順序が異なることが知られていますが、こうして比較してみると、絵柄そのものはもちろんのこと、人物が見ている方向も違っていますね。
ウェイト版はどちらかというと親しみやすく感じますが、マルセイユ版は神秘的な雰囲気があるような気がします。

今回は、このマルセイユ版の神秘的な雰囲気を大切にしつつ、正位置=陽、逆位置=陰という香先生の考え方を反映するために、光と影をキーワードにステンドグラス調のカードを制作することにしました。
イラストレーターさんは、どんなイラストも美しく正確に描いてくださると評判で、日頃から書籍の挿絵等でもお世話になっている山口泉さんです。

最初は、カードのイメージを伝えるところから……
編:「占いサイトで使用するマルセイユ版タロットカードのイラストで、絵柄はステンドグラス感のあるイメージでお願い致します」

うーん……自分で伝えておいてなんですが、ステンドグラス感って言葉でうまく具体的に言えないもんだなあと思ってしまいました。
参考画像を複数添付したものの、自分の言葉が足りず、うまく伝わってなかったらどうしよう……と不安になってきます。
しかし! 山口さんは少ない私の言葉の中から意図を汲み取り、1週間足らずでそれぞれテイストの異なるイラストのラフを見せてくれました。(スゴイ!)



書き込みの多いものとデフォルメの大きいものとその中間……どれも違った良さがありますよね。
一番イメージに近かったのはデフォルメされたAの背景ありバージョンだったので、そのテイストに決定!
さらに、人物の向きについて修正をお願いしたり、線の強弱についてリクエストしてみたりしながら頭の中のイメージとイラストを近づけていきます。



メリハリがついてさらに素敵な感じになりました!
ワクワク! これに色が着くとどうなるんだろう……! 想像が膨らみます。
ということで、次回に続きます!

お次はカードイラスト着色編! 乞うご期待&お楽しみにしてくださいね。

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サイト「ダブルデッキタロット」監修/香先生
ダブルデッキタロットカードイラスト/山口泉さん