~2018年11月8日正午@東京のホロスコープから出したアスペクト~

このアスペクトは、人生が夢見た通りになるという作用です。120度は調和的な関係なので、海王星がビジョンを持つと、これが人生づくりをする太陽に伝わり、希望したイメージが実現していくのです。

あるイギリスの占星術家は、このアスペクトはとても現実的で、例えば政治家は未来のビジョンがないとよい政治家になれない。このビジョンを描く力だといいます。

私もこのアスペクトを持つ人々を見ていて、夢が叶うという印象はあります。ときどき、夢が叶う研究所というところで、DVD教材の監修をしたりします。ノートに絵を描いたりして、そのビジョンはかたちになるという手法です。

太陽は1年で1回転、海王星は約165年ということで、その速度はあまりにも違います。太陽が希望したことを海王星が引き寄せてくれるということよりも、海王星が作り出したビジョンに太陽の方が従っている傾向が強いのだと思われます。夢見たことが実現するのでなく、実現する方向のものだけを太陽は夢見るようにしつけられるのです。つまり太陽は、海王星から乖離(かいり)するような、人工的な、無理なことは夢見ないということです。

太陽と海王星が180度のブルース・モーエンが、変成意識の中で未来の方向を決定し、それがかたちになるということを本に書いていますが、海王星は弛緩(しかん)意識で、「いま、ここ」ということに集中しすぎた緊張した視野を開放します。さまざまな可能性やたくさんのイメージが海王星空間にあり、この中の特定の印象を拾って、それを中心に据えて、その後、変成意識から戻り、日常の「いま、ここ」しか見ない意識に戻ります。

海王星と太陽の120度のアスペクトのおかげで、夢見たビジョンがそのまま、この世界に落とされるということになります。私達の肉体的、あるいは物質的なものしか認識しない感覚は、振動密度の低い、そして物質密度の高い金属・鉱物を肉体に含有することで、なかなか変化しない現実というものを手に入れます。現実は夢のようにはいかないわけでなく、夢のようになるのですが、ただその反応が遅いのです。

振動密度が低すぎる金属や鉱物を含んだ物質は、新陳代謝が極めてゆっくりしているので、亀が成長するように、何年もかけてじっくりじっくりと変化します。私達が、夢が叶うという時、それはすぐにでも実現することを望みますが、身体の特性からしてそれは無理なのです。

ゲーテは、若い頃に夢見たことは必ずかたちになるので注意しろといいました。つまらないことを夢見るとそれもかたちになってしまうからです。急がないのならば、夢見たことは実現します。自分の中でそれをぶち壊すような反対のことを思わないのならば、ということです。

太陽と海王星の120度は、この葛藤(かっとう)が少なくて、ストレートに夢がかたちになっていくというものでしょう。またこれは努力しないで実現するというもので、あまり労力をかけていないことが多いのですが、夢見たことが実現するのでなく、実現する夢を見させられるのです。

松村潔『アスペクト解釈大事典』(説話社)より

お話/松村潔
1953年生まれ。占星術、タロットカード、絵画分析、禅の十牛図、スーフィのエニアグラム図形などの研究家。タロットカードについては、現代的な応用を考えており、タロットの専門書も多い。参加者がタロットカードをお絵かきするという講座もこれまで30年以上展開してきた。タロットカードは、人の意識を発達させる性質があり、仏教の十牛図の西欧版という姿勢から、活動を展開している。

************************