「開運ライフ」とは・・・

日本人は昔から、その季節や一年の出来事のそのたびに、運命を開くおまじないをしていました。
それが年中行事やお節句となって今日に伝わり、今でも様々な形で幸運を引き寄せる、縁起担ぎのおまじないとして伝わっているのです。
このマーク・矢崎の開運ライフは、そんな今日に伝わる様々な、幸運を引き寄せるおまじないを紹介しながら、みなさまの未来や人生を幸運へと導く、開運ライプを提案するものです。
さあマークと一緒におまじないを生活の中に取り入れて、幸せな開運ライフを始めましょう。


栗名月とは?

去る9月29日は旧暦の8月15日にあたり中秋の名月で、十五夜のお月見をされた方も多いと思います。ところで来る10月27日は旧暦の9月13日にあたり十三夜の名月で、栗名月と呼ばれることはご存じでしょうか?

言い伝えによると十五夜の中秋の名月は、これから始まる稲刈りや、秋の収穫の始まりを祝う五穀豊穣を祈るお祭りで、後の名月の栗名月は、稲刈りや秋の実りの収穫の終わりを祝う、五穀豊穣を感謝するお祭りだそうです。
故にこの旧暦の8月15日の十五夜と、旧暦の9月13日の十三夜はセットになっていて、この両日に同じ場所でお月見をしないと、片見月と言ってとても縁起が悪いとされているのです。

この秋の実りの収穫の、初めと終わりになぜお月見をするのかというと、月の満ち欠けで月が大きく成長する様子が、植物の成長や作物の豊穣に通じるので、その月の満ち欠けにあやかって、豊かな実りがありますようにと、月に五穀豊穣の願いを込めたのです。
また昔の人たちはその経験から、月がこの地上に大きな影響をもたらしている事を知っていました。そのため昔の暦の太陰暦は、新月をその月の朔日として、月の形で今日はその月の何日目かが解るようにしていたのです。そしてその月の形を見て、今日は何をすべきかを判断し、農作業に活かしてきました。今でも大切な行事を行なうとき、日取り選びに用いられる暦は、そんな農作業を記録した農業歳時記から発展したものなのです。

事実、月が新月や満月になる日は大潮と言って、海の干満の差が大きくなり、月が上弦や下弦の半月の頃は、海の干満の差が小さくなり小潮と呼ばれます。昔の人はこの月満ち欠けと海の潮の干満の差の関係が、植物が根から水や栄養を吸い上げる力にも相通じると考えて、月の満ち欠けを見て種まきや収穫や、作物に水や肥料を与える時期を判断しました。
今でもヨーロッパやアメリカでは、ハロウィン用の巨大カボチャを作る時は、この月の満ち欠けの農業歳時記が欠かせないものだとされているのです。


お月見の文化・歴史

さてお月見に話しを戻すと、十五夜のお月見には月見団子とススキの穂が飾られます。しかし本来はお団子ではなく、その時期に収穫を迎える里芋を茹でたものが供えられました。
里芋は丸く、皮を剥いた色も白いので、夜空に輝く月に見立てられたのでしょう。そのためこの十五夜の月を、別名芋名月と呼ぶのです。
またお月見飾りのススキの穂も、本来はお米がたわわに実りますようにとの願いを込めて、稲穂を飾ったものでしたが、江戸時代に花のお江戸の庶民の間でお月見が流行ると、都会ではなかなか手に入らない稲穂や里芋の代わりに、それに見立てたお団子やススキの穂で代用するようになったと言われます。

それでは10月27日の栗名月のお月見には、お月様に何をお供えすれば良いのでしょうか?
栗名月というくらいで夜空に輝くお月様は、満月にはまだ満たないちょうど栗の実のような形をしているので、茹で栗や焼き栗などの栗の実をお供えし、行事食として栗ご飯を炊いて祝うのが本来です。また栗名月は秋の豊作への感謝を込めた収穫祭の意味合いも強いので、秋の七草や、稲穂に見立てたススキの穂と一緒に、梨や葡萄や柿などの秋のくだものや、きのこやさつま芋などの秋の味覚をお供えしても良いでしょう。

さて、栗名月は満月に満たない十三夜の月です。五穀豊穣を感謝する芋名月のお月見が、なぜ完璧に満ちた満月ではないのかと言うと、それは腹八分目の謙譲の美徳を大切にする日本人の美学なのではないでしょうか?
ユーミンの歌の十四番目の月の中に「次の夜から欠ける満月…」という歌詞がありますが、まだまだ満ちる余韻を残すこの栗名月には、この豊穣がまだまだ続きますようにという願いが込められているのだと思うのです。


栗名月のおまじない

栗名月は五穀豊穣の豊かさや、月が丸く満ちるように心に秘めた願望が叶い、あなたの人生や日々の生活を充実させ、健康長寿や福徳円満のパワーを放つお月様です。
このお月様のパワーにあやかって、グッズにおまじないをかけましょう。
もし持っているのならМBグッズの、月の女神のアルテミスペンダントが効果的です。
それがなくても、ムーンストーンやローズクォーツなどの月と関連するパワーストーンや、月の象徴の真珠のアクセサリーなどでもパワーを発揮します。
用意したグッズを夜空に輝く栗名月にかざして、何か願いを込めながら次の月読みさんの呪文を唱えましょう。

「月々に月読む月は多けれど、月読む月はこの月の月‥‥」

芋名月の十三夜の月は、これからもまだまだ満ちる成長の月。この可能性を秘めた伸び代が、風の時代を生きる我々の最大の幸運ポイントです。
月と相性の良いグッズを十三夜の月の光にかざしてそのパワーを宿せば、そのグッズを身に着けたあなたに無限の可能性と、大きな成長のチャンスがもたらされるはずです。
もし10月27日の芋名月におまじないができなくても、次の十三夜の月の日におまじないをすれば、同様の効果が得られます。

この栗名月のおまじないで、ステキな開運ライフをお過ごしください。


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20歳で月刊少女誌『マイ バースデイ』(実業之日本社)におまじないや占いなどの連載を開始。『いにしえからの贈り物 お守り・厄除け・おまじない』(説話社)をはじめ著作多数。『毎日新聞』の占い欄ほか、ウェブサイト、携帯サイトの監修も多数。明治時代の実業家・易断家の高島嘉右衛門(たかしまかえもん)の玄孫(やしゃご)にあたる。日本占術協会専務理事、日本占術協会認定占術士。
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