「開運ライフ」とは・・・

日本人は昔から、その季節や一年の出来事のそのたびに、運命を開くおまじないをしていました。
それが年中行事やお節句となって今日に伝わり、今でも様々な形で幸運を引き寄せる、縁起担ぎのおまじないとして伝わっているのです。
このマーク・矢崎の開運ライフは、そんな今日に伝わる様々な、幸運を引き寄せるおまじないを紹介しながら、みなさまの未来や人生を幸運へと導く、開運ライプを提案するものです。
さあマークと一緒におまじないを生活の中に取り入れて、幸せな開運ライフを始めましょう。


~夏至編~



6月21日は一年で一番昼の時間が長い夏至に当たります。
夏至は東洋思想の陰陽五行説では冬の冬至とは対照的に、一年で一番陽の気が強い日とされています。
しかし東洋思想では陽の気が強過ぎるのも害とされ、「陽極まれば陰生ずと」と言われ、魔や災禍がつけ入る日とされて、禊やお祓いで魔を祓ったり、冬の冬至カボチャやゆず湯のように、行事食を食べたり行事湯に入って、夏至の陽の氣を中和させようとしたのです。


~夏至の行事食~



夏至の行事食とされるのは夏至冬瓜。冬瓜は文字にすると冬の瓜と書きますが、ちょうど夏至の頃が旬の野菜で今、収穫した冬瓜を風通しの良いところに置くと、冬の頃まで長持ちするところから、冬まで持つ瓜ということで、冬瓜という名前が付いたのだとか。

マークの家ではこの冬瓜を、母が「そぼろあんかけ」にしてくれました。冬瓜には身体の熱を取る働きがあるとされて、身体の中の陽の氣を中和させてくれるようです。

夏至の陽の氣を中和させる冬瓜は、夏と反対の冬の字が入っていて、まさに夏の氣を中和させる象徴的な名前ですが、冬至の陰の氣を中和させるカボチャも文字にすると南瓜で、夏を思わせる南という字が入っていて、これも冬の氣を中和させる象徴の名前なのかなと思ってしまいました。
また夏至の日に入る行事湯は、ちょうどこの時期、野原に生い茂るドクダミの葉や茎を刻んで入れた、ドクダミ湯とされています。



ドクダミというと毒がある植物に思われますが、実は身体から毒を出すという効き目が名前になったとされていて、漢方では十の働きを持つ薬草とされ、十薬という名前で呼ばれているのです。
ドクダミにはこの時期の暑さや紫外線でやられた、肌の炎症やあせもを鎮める働きがあって、理に適ったお風呂だと思います。ただ刻んだドクダミをそのままお風呂に入れると後で掃除が大変なので、洗濯ネットなどを遣うことがお勧めです。

これから始まる夏の暑さや梅雨の湿度から身を守るため、6月21日の夏至の日には、冬至と同じように行事食を食べて、ゆず湯ならぬドクダミ湯に入りましょう。きっと今年の夏は身体の中の氣のバランスが取れて、夏バテ知らずでいられるはずです。


~夏至の行事食夏至のお風呂のおまじない~



夏至の行事湯はドクダミ湯ですが、子供の頃のマークはどうもあのドクダミの臭いが苦手で、ドクダミ湯に入ることを嫌がりました。そんなマークのために考えてくれたのが、お風呂の中に片手一杯の粗塩を入れた、塩湯だったのです。
母の話では塩には陰の気を集める働きがあり、殺菌や浄化作用もあって、あせもや湿疹、梅雨の食中毒などを防いで、また身体も温まるので湯上りは涼しさを感じ、この時期特有の寝冷えなどを防ぐそうです。
また何より塩湯は海で禊祓いをするのと同じ効果があって、夏至の陽の氣が極まった隙を突いて忍び寄る、魔や禍厄を祓い清める働きがあるのだとか。
家のまわりにドクダミの生い茂る野原がないキミや、マークのようにあの臭いが苦手なキミは、夏至の行事湯としてお風呂のお湯に粗塩を入れた、塩湯にぜひ入ってください。


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20歳で月刊少女誌『マイ バースデイ』(実業之日本社)におまじないや占いなどの連載を開始。『いにしえからの贈り物 お守り・厄除け・おまじない』(説話社)をはじめ著作多数。『毎日新聞』の占い欄ほか、ウェブサイト、携帯サイトの監修も多数。明治時代の実業家・易断家の高島嘉右衛門(たかしまかえもん)の玄孫(やしゃご)にあたる。日本占術協会専務理事、日本占術協会認定占術士。
マーク・矢崎公式Twitter