マーク・矢崎の開運ライフ ~春分の日 編~
日本人は昔から、その季節や一年の出来事のそのたびに、運命を開くおまじないをしていました。
それが年中行事やお節句となって今日に伝わり、今でも様々な形で幸運を引き寄せる、縁起担ぎのおまじないとして伝わっているのです。
このマーク・矢崎の開運ライフは、そんな今日に伝わる様々な、幸運を引き寄せるおまじないを紹介しながら、みなさまの未来や人生を幸運へと導く、開運ライプを提案するものです。
さあマークと一緒におまじないを生活の中に取り入れて、幸せな開運ライフを始めましょう。
~春分の日編~
3月21日は春分の日。太陽が春分点の牡羊座の0度を通過するこの日は、昼の長さと夜の長さがちょうど同じになる日だとされています。そのためこの日は昔から、命あるものや私たちの暮らすこの世と、神仏や祖先の霊たちが暮らすあの世とが結ばれる、特別な日とされていて、この日を中心に7日間を春のお彼岸として、先祖供養や神仏を祀る特別な期間とされているのです。
このお彼岸の思想は仏教の考え方ですが、その基本的な考え方は、飛鳥時代や奈良時代に我国に伝来した、中国の道教や陰陽思想に由来するものです。
中国から・・・
当時の中国では高く険しい山の頂きには神々が宿り、その力を譲り受けようと山に籠って修行した修験者は、やがて不老長寿や神通力を得て、変幻自在の身体や、木火土金水の天元を自在に操る能力を身に着けた仙人になれるという神仙思想が生れ、我国にもその考え方が伝わって、各地の険しい山中で山岳信仰が誕生したのです。
そしての山岳信仰や修験道では、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の時間が同じとなる陰陽合体の象徴のこの日を特別な日だとして、神々の宿る山の頂きの聖地に昇り、遥か彼方の東の地平線に昇る太陽を拝み、その光を背にして西の彼方の西方浄土に向けて、祖先を供養する祈りを捧げたのでした。今でも山に登ってご来光に手を合わせ、お正月の初日の出を拝むのは、その山岳信仰の名残りなのです。
平安時代にはその山岳信仰が各地に定着して、奈良や京都の都に近い熊野や吉野や大峰の山々や、中国山地や北陸や東北の山々にも山岳信仰の聖地や霊場が作られ、とくに我国の最高峰の富士山では、この春分の日の太陽崇拝の信仰がとくに盛んとなって、この日の太陽が昇る遥か東の果てから、この日太陽が沈む遥か西の果てまでの、富士山頂から見える太陽の通り道を辿って、その要所要所に聖地や霊場、大きな神社が建立されました。これが世にいう太陽の道や、レイラインというものなのです。
太陽の道
その富士山から見た太陽の道は、その東の果てが千葉県の九十九里浜にある上総の国一宮の玉前神社の御神域の釣ケ浜の鳥居から、東京湾を経て相模の国一宮の寒川神社、丹沢の大山阿夫利神社をかすめて霊峰富士の頂へ。そして西に向かうと日蓮宗の総本山の身延山とその奥の院の七面山を通り、南アルプスの聖岳、木曽の恵那山、岐阜城のある金華山、天下分け目の伊吹山と山岳信仰の山々を次々と抜けて、琵琶湖に浮かぶ竹生島や鬼退治で有名な京都の大江山にある伊勢神宮の発祥地とされる元伊勢皇太神宮、中国山地の霊山扇ノ山や伯耆大山を通り、島根県の出雲大社の神々集う稲佐の浜へと続く、総延長700キロにも及ぶ壮大な太陽の道なのです。
そしてこのレイラインの初めと終わりの玉前神社と出雲大社は共に北緯35度24分上にあり、このレイライン上の聖地の緯度もほとんど変わりありません。現在のように地図や磁石や、ましてGPSなんて無かった時代に、正確に太陽の軌道を割り出した古代の人々の偉業を感じます。
行事食は、ぼた餅
春分の日の行事食はぼた餅てす。ぼた餅は漢字では牡丹餅と書いて、ちょうど牡丹の花の咲く頃の春のお彼岸に食べる行事食なので、牡丹餅が訛ってぼた餅となったのだそうです。
ちなみに秋のお彼岸の行事食はおはぎで、萩の花の咲く頃から名付けられ、ぼた餅は粒あん、おはぎは漉しあんが特徴です。
どちらも半づきにしたおこわ餅に、あんこをまとわせたお団子で、あずきが病魔や禍を防ぐことから、季節の変わり目のこの時期の、幸せや健康を守る行事食なのでしょう。
春分の日のおまじない
マークはこの日は早起きをして庭に出て、隣との境界の生垣の間から顔を出す、春分の日のご来光に手を合わせます。この日の太陽は真東の神仏の住む世界から昇るので、その太陽の光の中に阿弥陀如来が宿ります。運が良ければ太陽の光の左右に小さな太陽のような光も見えて、左側が観音菩薩、右側が勢至菩薩の阿弥陀三尊像で、この姿を見る事ができると、どんな願いも叶えられ極楽浄土へと行けるのだとか…。
そして朝日に手を合わせた後は、太陽を背にして真西の空に手を合わせます。真西の方角は西方浄土で、ご先祖さまや亡くなった方々が住むあの世があるところ。背中から差す太陽の光によって、ご先祖様への思いが通じるのだとか…。
運が良ければこの時、御来迎という光輪に包まれた仏様やご先祖様の姿が見える事があり、マークの祖父が身延の七面山で、その姿を見たことがあると言っていました。
アルケミオペンダントが最適
皆さんもこの春分の日の特別な太陽に手を合わせ神仏に願いや幸せを祈り、その光を背に受けて今は亡き知り合いやご先祖様たちと心を通わせてみてはいかがでしょうか…。
このときアルケミオペンダントの五芒星を太陽に向けてお願いをして、次に六芒星を西の空に向けて祈りを捧げれば、春分の日の太陽のパワーがアルケミオペンダントに宿って、より強力なお守りになるので試してください。
そしてもし運良く阿弥陀三尊像や御来迎の姿に出会えたら、写真を撮ってマークへ送ってもらえると嬉しいです。またその画像はスマホの待ち受けにすると、きっと良いお守りになってくれるはずです。
このおまじないは春分の日でなくても、お彼岸の最中なら同じような効果が得られます。またアルケミオペンダントのパワーを強めるおまじないは、太陽のパワーをペンダントに宿すのが目的なので、お彼岸や春分の日でなくても効果があります。
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マーク・矢崎治信
20歳で月刊少女誌『マイ バースデイ』(実業之日本社)におまじないや占いなどの連載を開始。『いにしえからの贈り物 お守り・厄除け・おまじない』(説話社)をはじめ著作多数。『毎日新聞』の占い欄ほか、ウェブサイト、携帯サイトの監修も多数。明治時代の実業家・易断家の高島嘉右衛門(たかしまかえもん)の玄孫(やしゃご)にあたる。日本占術協会専務理事、日本占術協会認定占術士。
マーク・矢崎公式Twitter