「開運ライフ」とは・・・

日本人は昔から、その季節や一年の出来事のそのたびに、運命を開くおまじないをしていました。
それが年中行事やお節句となって今日に伝わり、今でも様々な形で幸運を引き寄せる、縁起担ぎのおまじないとして伝わっているのです。

このマーク・矢崎の開運ライフは、そんな今日に伝わる様々な、幸運を引き寄せるおまじないを紹介しながら、みなさまの未来や人生を幸運へと導く、開運ライプを提案するものです。

さあマークと一緒におまじないを生活の中に取り入れて、幸せな開運ライフを始めましょう。


~立春編~

♪春よ来い、早く来い、昨夜は節分豆撒いて、今朝は立春札貼って、幸せ来るのを待っている~

鬼は~そと、福は~うち、と豆を撒くのは節分だけど、節分とは節の分かれ目。そしてこの節とは季節の節で、厳密に言うと節分は1年の内に4回あるということになります。


1年は春(立春)から始まる

ではこの2月の節分が、なぜかくも盛大に盛り上がるのかというと、実は冬と春との季節を分ける節分で、東洋気学の考え方では、1年は春(立春)から始まるとされ、つまりこの2月の節分は1年最後の大晦日で、立春は新年最初の元日ということになるのです。

東洋思想では1年の始まりは全てのものが新しく生まれ変わるという考え方があり、大晦日に当たる節分に豆を撒いて鬼を追い払うのは、豆の命が芽吹く生命力によって、悪や汚れの象徴である鬼を旧年中に追いやり、また年齢の数だけ豆を食べることによって、新年に清い身体で生まれ変わり再生するという願いを込めた行事なのです。

さて、一夜明けた立春は、実は太陽の運行を基にした、太陽暦上での春の始まりで、月の満ち欠けを基にした旧暦の太陰暦や、今世界標準とされているグレゴリオ暦とはことなり、立春を1月1日とするカレンダーはありません。しかし旧暦では新月の日が移動するので、19年に一度、旧暦の元日と立春の日が重なるときがあり、この日を立春正月と呼んで、たいへんめでたい日とされています。

また、立春は1年の始まりなので、カレンダーでは年変わりの日ではなくても、東洋系の占いでは、この日を1年の始まりと考え、例えば干支は節分までは前年の十二支で寅年だとすると、立春からは新しい干支の卯年に切り替わるのです。

立春が1年の始まりの特別な日だということはあまり知られてはいませんが、節分の豆撒きの行事として、今でも年変わりの風習が残っています。そして一夜明けた立春にも、新しい年に幸運を呼び込むおまじないがあるのです。



新しい年に幸運を呼び込むおまじない

まず半紙を横に4分の1に切って短冊を作り、その短冊に「立春大吉日」という文字を墨で書きましょう。墨や硯がなければ筆ペンでもかまいません。そしてその短冊を、玄関や部屋の入口の高い場所に貼っておくのです。

立春大吉日の文字は、霊力が宿る鏡文字と呼ばれる左右対称の文字で、その文字で縁起の良い言葉を綴ったこの短冊には、その家に幸福を引き寄せる働きがあると伝わっています。

そういうことで、この短冊を玄関や部屋の入口に貼っておけば、幸せな年になること間違いなしでしょう。

******************************************


マーク・矢崎治信
20歳で月刊少女誌『マイ バースデイ』(実業之日本社)におまじないや占いなどの連載を開始。『いにしえからの贈り物 お守り・厄除け・おまじない』(説話社)をはじめ著作多数。『毎日新聞』の占い欄ほか、ウェブサイト、携帯サイトの監修も多数。明治時代の実業家・易断家の高島嘉右衛門(たかしまかえもん)の玄孫(やしゃご)にあたる。日本占術協会専務理事、日本占術協会認定占術士。
マーク・矢崎公式Twitter