◆2020年「春分図」から浮かび上がる未来とは?

2020年、こんな春が訪れようとは誰も予想していなかったのではないでしょうか。
今、確実に私たちの生活は変わり始めています。
これから、どんなことを心に留めて過ごせばいいのでしょう?

四季図(春分・夏至・秋分・冬至の瞬間のホロスコープ)で
世相や社会の行く末を占う技法・マンディーンによって、
今回、鏡リュウジ先生とSUGAR先生に、この先の流れを読んでいただきました!

聞き手/マイカレンダー編集部

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◆6ハウスが暗示する「健康・労働」に焦点が当たる春

鏡リュウジ先生(以下鏡):去年の冬至から2020年の冬至まで、四季図を作ってきたんだけど、これがなかなか……。



鏡:これは春分図ね。西の地平線にドンピシャで土星が乗っていて、6ハウスに火星・木星・冥王星の惑星集中。

SUGAR先生(以下 SUGAR):これ、今の世相まんまですよね(笑)。6ハウスって、人間でいうと健康問題だし、国のレベルでいうと、自衛隊とか軍もそうだし……。国境とか境界線での防衛問題も担っていますよね。

鏡:なんか文字通りにとると、「制服」組、医療関係者とか警察とかが忙しくなるイメージも。

SUGAR:治安維持ですね。このまま国が閉鎖されて、景気が悪化して。暴動が起きたり……。

鏡:でもねえ、もちろん、予言なんかはできないわけで。誰しも今の状況をチャートに「投影」してみちゃうもんだから……。でも、公衆衛生と仕事の仕方にフォーカスが当たるのは間違いないのかな。悲観的にならないようにしないとね。

SUGAR:今年の1月、田中要一郎さん、賢龍雅人さん、芳垣宗久さんと「占事四傑」というイベントをやった時にも春分図を見たんですよ。その時はここまでコロナウィルスが来るとは思ってもいなかった。どちらかというと、アメリカ大統領・トランプが再選するかしないかとか。外交問題って6、7ハウスが絡んでくるので。

鏡:そう、僕もそう思っていた。

SUGAR:その時の予想では、トランプ再選が3人・再選しないが1人だったんです。アメリカという重要国との関係性が揺らいでくるんじゃないか、という意見が出ていましたね。

鏡:『マイカレ』春号では、森村あこさんも春分図を読まれていますよね(P4「今号の四季図」)。6ハウスは健康、感染症……まさに。これ、いつ頃書かれたんだろう……。

SUGAR:健康もそうだし、労働も6ハウスですよね。これまでは「働き方改革」って、机上の空論みたいになっていましたけど、今この時期に「リモートワークでもいいんじゃない?」「スモールオフィスとかいらなくない?」という意見が出始めていますよね。

鏡:あと山羊座は土のサインだから、環境問題というのもあると思う。今回の一件で、あの超ビジネスマンのトランプ大統領でさえ、国を一部封鎖して経済を止めたわけでしょ。どれくらい景気が悪くなるかわかりませんけど、この数ヵ月間、経済活動がストップすることで、自然環境は劇的に改善する可能性があるよね。

――すでに中国の大気汚染の改善が、ニュースになっていますね。
※「新型コロナが影響? 中国で大気汚染物質の濃度が劇的改善 経済活動が停滞」
(毎日新聞2020年3月3日 記事より)
https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/138000c



鏡:ヨーロッパ、アメリカ便を止めただけでも、二酸化炭素の排出量が相当減るわけでしょ。ある意味、前例のない壮大な社会実験をやっている可能性があるわけですよね、今。

SUGAR:今回の件で、浮き彫りになったことが色々ありますね。今、鏡さんがおっしゃったのもそうだし、「満員電車ってどうなんだろう」「無理して乗る必要なかったんじゃない?」とか。一般的にもオンラインミーティングが広まってきて。今までは「知らなくてもいいや」と思っていたけど、Zoomなんかのアプリを落としさえすれば、こんなに簡単にWeb上で打ち合わせができるじゃん、って。

鏡:それがもう一つの問題を明らかにしていて。大手の出版社、IT企業でテレワークをする、となった時に、若い世代が自分用のパソコンを持っていなかったり、家に回線を引いていなかったりするんだって。

――持っているのはスマートフォンのみ、というケースが多いわけですね。

鏡:そう。そうなるとセキュリティの問題が出てくる。だからこれから、今後そういうインフラが一気に整備される可能性はあるかもしれないね。

SUGAR:そうですね。「健康とは何か」を考えた時に、肉体の健康だけでなく、最低限の生活が営めるためのインフラの問題って重要だと思うんです。お金も大事だけれど、情報は誰でも無料で使えるように、改善されていく余地がありますよね。

鏡:それがセーフティネットになるわけだよね。

SUGAR:そう。緊急時に連絡がつかないとか、ネットが見られないというのは、今後ますます致命的になってくると思うんです。それから、情報の受発信の仕方や、マインドセットの見直しも促されていくでしょうね。

鏡:改めて春分図を見ると、これ、土星・冥王星が山羊座の終わりのほうの度数でコンジャンクションなんだね……。「古い価値観や考え方」から、いかに脱却できるかが問われているような気がしちゃいますね。そこからファイナルステージとなる2020年12月の冬至図で、水瓶座の0度で木星・土星のグレート・コンジャンクションが起こるというのは、すごく象徴的だと思うんです。

――水瓶座が表すものと言えば、革新、世代交代、新しい価値観……。

SUGAR:今年はいろいろな価値観が書き換わっていく年ですよね。古いものが剥落して、はじめて出てくる「新しいもの」ってあると思うんです。

鏡:それがこののっぴきならない状況で起こる、というのがすごいね(笑)。

SUGAR:今回思ったのが、日本人は困った事態が起こると、ケツを拭く紙と、口を押えるマスク、それを買い占めに走るっていう(笑)。要は2ハウス-8ハウスですよね。そこが生命活動の根本じゃないですか。

――生命の根本が脅かされると、行動力に火がつくわけですね……。

SUGAR:日本人はそれぐらい追い詰められないと動かないのかもしれません。



◆私たちの心に「余白」をもたらすものとは


――こういう時だからこそ、私たちはどんなことを心がけて過ごすといいでしょうか?


SUGAR:生活を見直す、だと思います。本質的にやる必要のないこととか、なんとなく我慢して続けてきた習慣とか、あまりにも多すぎるし、これを機にどんどんやめればいいと思う。ストレスの原因となる仕事や人間関係からは、全力で逃げたらいいんじゃないかな。何をやったって、死にやしないんですよ。自分がいなくなっても、会社は回るんだから、会社や取引先の都合に合わせて自分を苦しめる必要なんてどこにもない、って割り切った方がいい。

――行動一つとっても、色々な取捨選択をしていく春になりそうですね。鏡先生はいかがでしょうか?

鏡:しんどいけど、だからこそパニックにならないように、思いつめないように、ですかね。あとは「孤立」がまずいんですよ。国が孤立して、地域が孤立して……。

――確かに、テレワークが推進されると会社に行かなくていいのはありがたいのですが、不要不急の接触を断つと、本当に一人になるんですよね。一人暮らしの方は特に。

鏡:そう、一人でため込んでストレスとか、鬱とか……それが問題になってくると思う。山羊座の天体集中は本当に孤立していっちゃうから、その時にどうやってネットワークを作っていくかが重要。共感をもって連帯する。

――具体的に、日常生活ではどんなことを意識すればいいでしょう?

鏡:清潔・健康・労働・公共サービスという、6ハウスマターにフォーカスが当たっているわけだから……。あ、わかった。「だから占星術を使いましょう」ってこと。

――え!? どういうことでしょう?

鏡:あるハウスをサポートするためには、ホロスコープの反対側のハウスの要素を持ってこなきゃいけないんです。つまり6ハウスの180度、反対側の12ハウス。それに加えて3ハウス、9ハウスかな。

SUGAR:特に12ですよね。

鏡:うん。12ハウスだから「ゆるっと」「甘く」だよね。ウィルスはじめ、色々なことに過敏になっている今だけど、衛生上の問題は本当に気を遣いながらも、そこに気持ちまで追い込まれないようにしないと。どこかで「ヌケ」を作っておかないとね。それと3ハウスは身近な人とのコミュニケーションですよね。そして9ハウスは遠いところにあるビジョン。つまりどういう理想を思い描くか。知識や教養はじめ、今すぐには役に立たないかもしれないけれど、価値あるものの大切さですよね。

SUGAR:そこがすごく大事ですね。12ハウスに絡めて言えば、現代人は何かを「する」とか「ふやす」とか……とにかくやりすぎだし、動きすぎ、働きすぎなんじゃないかな。「リトリート」っていうのももうダサい。減らす、やらない。もうね……「無」です。

――無!?

SUGAR:「何もしない」のが上手な人、下手な人っているんですよ。耐えられなくなると、人って何かを「してしまう」ので。

鏡:何かで紛らわそうとするよね。今の時代は、暇をつぶせるもの、たくさんあるから。ネットの動画とか。

――何も「しない」ことで見えてくるものって、何でしょう?

SUGAR:もうちょっと、12ハウスが豊かになる。窓を開けた時に風を感じたり、街の匂いに敏感になったり、道ばたに咲く花が気になったり、夢の鮮度が増してきたり。これまで見過ごしてきたささいな現実に気付いて、現実が拡張されていく。時間もあるんだし、仕事の前に散歩したり、見た夢をメモしてみたりするのもいいじゃないですか。

鏡:強迫的、神経症的にならないってことでしょうね。6ハウスだから。

――6ハウスは几帳面な乙女座に対応しますから、「木を見て森を見ず」になりがちかもしれませんね。

鏡:6ハウスはすごく必要ななんだけど、強迫的になっちゃうんですよね。だから「余白作り」ですよね。

SUGAR:『マイカレ』の次号のテーマ、「余白」で決定ですね。

鏡:余白……それこそ、『マイカレンダー』にもっとも存在しないものじゃないですか(笑)。

――確かに、無意識に余白を何か(文字)で埋めようとするのは、『マイバースデイ』以来の社風かもしれません……。

鏡:そう、油断ならないもん! 気を抜くと「この隙間に、こんな情報が!」って。それに「占い」こそ、社会の余白みたいなもんですよ。それ自体は役に立たない。びっしりと情報は入っていたとしても、それ自体、余裕のある世界なんです。

――いずれにしろ、「この春は12ハウスを強化して、乗り切りましょう!」ということですね。

SUGAR:そういうことですね。そのための3ハウス・9ハウスなんです。知識や教養は、たくさん書いたり、言葉を発したりすることではなく「減らした」ところに出てくるんですよ。

――今、SNSの各所で「外に出られないなら、本を読もう」という動きが広まっていますよね。弊社でも本の無料プレゼントキャンペーンを行ったところ、本当に多数の応募をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

SUGAR:できるだけ仕事に直接関係ない本を読んで、教養が身につくと、目の前の現実をカッコ付きで捉えられるようになって、いちいち振り回されなくなる。そうやって「余白」が生まれていくんです。

鏡:余白と教養、そうだよね。

――そうすると、巡り巡って6ハウス(健康・労働)が安定してくるということですね。

SUGAR:あとね、行動や情報取得は大前提ですが、どうにもならないことは、どうにもならない、って最後は腹をくくるしかないんです。この間、紛争地域に暮らす人々の話を聞いたんですけど、ミサイルが飛んでいる時に、屋上で花火を上げたりしていたんだそう。つまり「どうしようもない時は、もうどうしようもないよ」ということ。どうにもならなければ、死ぬ時は死ぬし、生き残る時は生き残る。それはもうこちらの手の内にないんです。

――明るいのか、暗いのかよくわからない、対談のオチになりましたね……。

SUGAR:それくらい、生と死は紙一重だということですよ。

鏡:あはは、SUGARくんっぽい(笑)。もっとも、あまりシリアスになりすぎないように。大げさに言わないことも必要だけどね。

SUGAR:だから皆、今こそ辞世の句を詠んだらいいんですよ(笑)。

――『マイカレンダー』冬号で異彩を放っていた(!?)、SUGARさんの記事「12星座別 辞世の句で2020年の目標設定!」ですね。この時期に“辞世の句”というテーマを持ってきたのも、今思うとかなり暗示的でしたね……。せっかく家にこもるのであれば、2020年末の自分の理想をイメージして、一句詠んでみるのもいいかもしれません!
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いかがでしたか?
2020年の春分図を読み解くと、誰にとっても「健康」「労働」が重要なテーマとなりそうです。
それをサポートするために必要なものが12ハウス、そして3・9ハウスに対応するもの。

「占い(12ハウス)」×「雑誌(3ハウス)」×「精神性(9ハウス)」と言えば……

『マイカレ』!!(無理やり)

3月21日発売の春号でも、2020年の行く末、そしてあなた自身の未来を考える「きっかけ」となるような情報を詰め込んでいますので、ぜひお手に取ってみてください!



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鏡リュウジ
かがみりゅうじ●魚座。心理占星術研究家、翻訳家。占星術に心理学的アプローチを交えた「心理占星術」を日本に紹介。最新刊は占星術とユング心理学』(原書房)。
https://twitter.com/Kagami_Ryuji

SUGAR
しゅがー●獅子座。2009年から占星術家として活動。占い師ユニット「not for sale.」のメンバー。昨年から古武術の稽古を開始。猫が好き。
https://twitter.com/sugar_su

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