十干の漢字の成り立ち

こんにちは。占い師の雨宮 零です。

第1回目にて、「十干と五行説について」、第2回目は「続・五行説の成り立ち」、第3回目は「陰陽五行説」、第4回目は「「十干体象(じっかんたいしょう)」について、お話させていただきました。

最終回の第5回目は「十干の間違えやすい漢字」について、お話させていただきます。

東洋占術を学ぶためには、まずはこの十干の読み書きをアルファベット代わりに覚えないといけません。
もう一度おさらいしましょう。

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸
コウ・オツ・ヘイ・テイ・ボ・キ・コウ・シン・ジン・キ


ですね。

よくある漢字の間違いとしては、庚という字が健康の康になっていることがあります。
また、癸が発明の発になっていますが、間違いです。癸は、てへんをつけると、百姓一揆の「揆」になりますね。
己は紛らわしいものが3文字あります。ポイントは、線がくっつくか離れるかです。
上が離れるもの「己」、完全に塞がっているもの「巳」、半端に塞がっているもの「已」。これらはすべて違う字です。
「己」は克己心の「己」でもあるし、「つちのと」ですね。己を書くときには、縦線部分は、すべて空いていないといけません。
これを完全に塞ぐと十二支の「巳(み)」になります。「み」は間違えやすいですが、訓読みです。音読みですとこの漢字は「シ」と読みます。しめすへんをつけると分かりやすいですね。祭祀の「祀」になります。
「已」は文語文法をやった人なら分かりやすいと思います。口語だと未然形、文語だと已然形(いぜんけい)というのがありますね。「すでにそうなった」という意味です。

間違えやすいものとしては、「戊(ボ/つちのえ)」にも気をつけましょう。この字と紛らわしいのが「戌(いぬ)」です。横棒が入ると十二支の「戌」になってしまいます。
なお、戌は、音読みで「ジュツ」といいます。「戊戌(ぼじゅつ)の政変」などの言葉に使われていますね。
また、「戌」に似ている字で、横線ではなく、点を打つ別の「戍」という字があります。線を引くのと、点を打つのは字が異なるのです。漢字は似ていても、読みが違うと区別ができるのですが、これは読みも似ています。
点を打つ字は「シュ」とか「ジュ」と読みます。「戌(ジュツ)」と「戍(ジュ)」で非常に似ていますが、あくまで十二支は「戌(ジュツ/いぬ)」です。
なお、「戍」とは「=守」で、守るという字です。
よく、「戌という字には守るという意味がある」と言われますが、この2つが一緒にされた漢字の間違いです。戌には守るという意味はありません。
戌の月とは、毎年10月頃を指します。もう10月ですから、植物が枯れた時期を表します。ですので、意味は「守る」ではなく、「滅ぶ」です。
「戌」に(横線の下に)火と水(さんずいへん)を加えると滅になりますね。

色々とお話しましたが、最終的に占いで使う字は、何も入れない「戊」と、線を引く「戌」という字です。「犬も歩けば棒に当たると覚えましょう」と昔の先生はおっしゃっていました。

また、夜の19〜21時が戌の時となっています。
冬の夜20時頃、空を見た時に一番目立つのはオリオン座なのですが、オリオン座は、真ん中の三ツ星が有名ですね。これが戌月のルーツとされています。
真ん中に三つの星が並んでいますが、昔の中国ではこれを人間がほしい3つの宝である「三宝(さんぽう)」と考えられ、お金、子ども、健康で「財・子・寿」と言い、三宝の星としました。
なお、宿曜占星術では、生年月日から算出される「宿」があり、その中の一つとして、参宿(しんしゅく)があります。さんしゅくと書いて、しんしゅくと読むのですが、これはオリオンの三ツ星のことです。この参宿に月が宿っている時に生まれた人が参宿の生まれとなり、個性や相性、運勢などを占うのが宿曜占星術です。

以上のように、今回は十干と陰陽論のお話から、漢字のお話まで色々とさせていただきました。

東洋系占術は、学び続けると他の占術との繋がりや共通点などを知ることができ、とても興味深い事柄がたくさんあります。
漢字ばっかりで難しそう…と敬遠してしまうと勿体ない!というほどの面白さでいっぱいですので、このコラムから、少しでもその魅力が伝われば幸いです。

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・プロフィール
文:雨宮 零(あめみや れい)
占術家・想星堂店主
1982年生まれ、滋賀県出身。関西学院大学経済学部卒業。
引き寄せと改運(開運)を得意とする占い師。
占いは現実的に活用できる技術と考え「努力×運=成果」を実践中。
占術は九星術・タロット・周易・断易・宿曜占星術・手相を使用。
占い館および企業イベント等で鑑定を行う傍ら、現在は東洋占術の大家・大石眞行氏に師事。

監修:大石眞行(おおいし しんぎょう)
占術家・想星堂顧問
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。
10歳より占いに関わり、以降各種占術を取得、実践。術歴49年。
そのレパートリーは、子平、紫微斗数、東西占星術、方鑑、奇門遁甲、六壬、周易、断易、河洛理数、地理風水、人相、手相、など東洋占術を中心に多方面に広がる。
単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。
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