”四行”から”五行”へ

こんにちは。占い師の雨宮 零です。

第1回目にて、十干と五行説についてお話させていただきました。
第2回目の今回は「続・五行説の成り立ち」をお話したいと思います。

さて、これだと五行ではなく、四行で終わってしまいます。
実は五行説というのは、4+1で出来ているという説があります。四行はこの四季の巡りで、順番で書くと、木→火→金→水ですね。

この五行説は、東アジアで生まれたというのがポイントです。
日本でもよく聞きますが、中国でも季節風というのがあります。
季節風は、季節によって風の吹いてくる方向が大体決まっていますよね。
一番有名なのが東風(こち)ですね。春は東から風が吹いてきます。
ゆえに、木行は春であり、東でもあります。
夏は南から吹く南風(はえ)という夏風があります。そして、秋には西風、冬は北風ですね。
このように季節風を入れることによって、方位と風が結びつくようになりました。

季節とは、時間です。そして方位とは、空間です。


さて。四行ではなくて五行にしなくてはいけないとなると、5つ目をどこに置くか考えなくてはなりません。
方位は空間ですので、東西南北の場合には、真ん中を作り、「中央を土行とする」と考えました。
「東西南北どれでもないもので、真ん中を土行とする」これを中央土行といいます。
春夏秋冬は、大地の上で展開されているので、その真ん中に土があるという発想です。

方位はこれで良いですが、問題は季節です。

季節にも同じことしようと考えましたが、季節は時間の巡りなので、「時間に真ん中があるのか」という問題があります。
空間だからこそ、東西南北が決まることで、真ん中がありますが、季節は同じようにはできませんでした。

そこで、季節の変わり目に埋め草として入れることとし、季節の変わり目たちを土行としました。
この変わり目のことを、土行を用いる期間で、「土用(どよう)」といいます。

このように、土行には「時間の五行説」と「空間の五行説」の2つがあり、他の四行とは違い土行だけ、「真ん中も土行」、「季節の変わり目も土行」となりました。この結果、全く矛盾した意味を持つこととなったのです。

真ん中の土行は、不動の大地です。ですから、「不動である」「変わらない」「動かない」という意味が出てきます。
ところが、時間の土行は、季節の変わり目ですから、「変動する」「変わる」「動く」なのです。
かたや不動、かたや変動と言いますが、どちらも土行なのです。
土行だけがこの二面性を持っていますが、その違いは、時間なのか、空間なのかということです。

さて、時間(季節)の変わり目は4箇所あります。したがって土用は春と夏の間、夏と秋の間、秋と冬の間、冬と春の間というように年に4回あるわけです。四季も4、土用も4で、どちらも4の倍数となりますのでこれは12の数の体系である十二支にはうまく当てはまります。
しかし、5の数の体系である十干にはうまく当てはまりません。
そこで十干用に考えるには土行をどこに入れたら良いかと考えました。

これは、元々中国医学の季節観の中にある長夏(ちょうか)という考え方から考えられます。一年を四季ではなくて、五季と考える考え方が中医学の中にあるのです。
この長夏は、夏の終わりの湿気の多い時期を別の季節として立てています。これを土用として、夏の土用だけがクローズアップされるようになりました。
ですから、現在でも土用というと、7月下旬の土用を指すことが一般になっているのです。
結果的に春、夏、土用、秋、冬となりました。ゆえに、順番として、木・火・土・金・水と言われ、これが五行の循環だということになりました。

今回はここまで!
次回は「陰陽五行説」についてお話したいと思います。

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・プロフィール
文:雨宮 零(あめみや れい)
占術家・想星堂店主
1982年生まれ、滋賀県出身。関西学院大学経済学部卒業。
引き寄せと改運(開運)を得意とする占い師。
占いは現実的に活用できる技術と考え「努力×運=成果」を実践中。
占術は九星術・タロット・周易・断易・宿曜占星術・手相を使用。
占い館および企業イベント等で鑑定を行う傍ら、現在は東洋占術の大家・大石眞行氏に師事。

監修:大石眞行(おおいし しんぎょう)
占術家・想星堂顧問
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。
10歳より占いに関わり、以降各種占術を取得、実践。術歴49年。
そのレパートリーは、子平、紫微斗数、東西占星術、方鑑、奇門遁甲、六壬、周易、断易、河洛理数、地理風水、人相、手相、など東洋占術を中心に多方面に広がる。
単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。
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