きゅうりとナスにはそれぞれ意味があった!

こんにちは、ホステス占い師の柊里(しゅり)です。
長かった梅雨も明け、暑さはひとしおですが、ようやく少しずつカラっとしてきましたね。
早いものでお祭りや海なども間もなくシーズンが終わってしまいますが、皆様はもう行かれましたか?
暑い中人混みに揉まれるのは、せっかくのメイクもヘアセットも台無しだなぁなんてテンションが下がってしまいそうですが、水笛と祭囃子の音、りんご飴やソース、花火の匂いなんかを感じるとやはり心躍ります。
これだけ暑いのにお盆を過ぎればもうお祭りも海もシーズンとは言えなくなってしまうのが寂しいですね。さて、今回はそのお盆について。お盆の時にきゅうりとナスがお供えされているのを、テレビなども含め一度は見たことがあるのではないでしょうか。
見たことはあっても、意味や由来は意外と知らない方が多いです。今回あのきゅうりとナスについてお話をさせて頂きます。


お盆

きゅうりとナスのお話の前に、まずはお盆とは何なのかについて簡単に押さえておきましょう。
そもそもお盆とは、ご先祖様の霊を供養し、冥福を祈る行事のこと、ですよね。
お盆の時期には亡くなったご先祖様も天国から帰って来られるとされています。
そのご先祖様をお迎えし、おもてなしするのが現在一般的に言われるお盆と言う行事という訳です。
現在では減ってきていますが、玄関先などで迎え火を焚きご先祖様をお迎えし、帰られる時には送り火をするという家もありますね。
時期については、現在では(地域や宗派などにもよりますが)8月の13日~16日頃をお盆とする所が多いようです。
(7月15日の旧暦をお盆とする地域などもあります)
ちなみに盆踊りも実は元々死者を供養する為に行われていた行事とされており、辿ると日本のハロウィンに近いイメージのイベントだったようです。


精霊馬(精霊牛)

さて、ではきゅうりとナスは何なのか。
実はちゃんとした名前があり、きゅうりに割り箸などで足を作ったものを"精霊馬"(しょうりょううま)、同じくナスで作ったものを"精霊牛"(しょうりょううし)といいます。
(実際には2つ合わせて精霊馬と呼ぶことが多いようです)
きゅうりやナスなどを使って作ることが多く、きゅうりは馬を、ナスは牛をイメージして作られます。
これらを精霊棚(盆棚)に供えるのですが、実はこれ、先述した迎え火と送り火に近いもの。
ご先祖様をお迎えする際の"乗り物"に見立てられているのです。昔の乗り物と言えば馬や牛でしたもんね!
「来るときは馬に乗り、どうぞ早く帰って来てくださいね」という気持ちを込めてきゅうりで精霊馬を、「お帰りの際は景色など見ながらごゆるりとお帰り下さいね」という、お帰りを惜しみ急かさない気持ちを込めてナスで精霊牛を用意する、ということです。
※行きも帰りも快適に馬に乗り、牛にお供え物などを乗せて帰れますよう、という意味の地域もあるようです。


おもてなし

いずれにせよ精霊馬も精霊牛も、大昔のものにも関わらず日本人ならではの"おもてなし"の精神が垣間見えますね。なんとも風情があります。
きゅうりとナスである理由としては一般的に夏に旬を迎え、とれやすい野菜であるという理由が一番大きいそうなので、これも地域によって違いがあります。
(沖縄ではさとうきびを杖に見立てたり、バナナの木、シークヮーサーなどを使う地域もあるとか)
精霊馬を処分するときは食べるのは避け、お寺などで処分をお願いしたり、埋めたり、半紙で包んで塩で清めてから捨てたりするのが一般的だそうです。
これだけ書いておいて何ですが、実は私の住む大阪では精霊馬を供えるのは一般的ではありません。迎え火や送り火なんかはたまに見かけます。
地域や時代、宗派や家庭によっても実に様々なやり方、風習があるようですが、ご先祖様をおもてなししたい、という気持ちには変わりありませんよね。
時代に沿ったやり方で言えば、大好きだった亡くなったおじいちゃんが車が好きだったなぁ~なんて場合、他にも色々な野菜を使って精霊馬ならぬ精霊車‥なんかも遊び心があっていいかもしれませんね!
皆さんには、もう会えないはずの会いたい人はいますか?
おもてなしの形はそれぞれですが、ぜひお盆はご先祖様や故人に思いを馳せてみてください。

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・プロフィール
柊里-shuri-
ホステス占い師。様々な占術の勉強をしながらホステスとしてお店を出すために日々奮闘している。
占い師とホステス、時にライター。昼と夜で様々な立場から人生相談を受け、相談者の人生を応援。
何事もロジカルに考えるタイプ故に、理論だけでは証明できない占いの不思議さにハマる。
占いよりも大切なことに気付く為に、占いがあるのだと伝えたい、日本酒と魚介類が好きなギリギリ平成生まれ。

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