「タロットを知らない人に小アルカナのプロフを書いてもらおう!」Twitter発祥のシュールな遊び、『ミリしら』に海老原&馬場(の知人)がチャレンジします!

それは海老原が自分のデスクで「エアVR※」を楽しんでいた時のことだった……。
※デバイスなしでバーチャル・リアリティを体験すること。妄想とも呼ばれている。

馬場:ねえねえエビィ、次の反復横跳びは「おかんタロット」とかどう?
海老原:はっ!?……なんだ、現実の馬場さんか。
そっすね。ちょうどマイカレ夏号もタロットネタあるし、いいんじゃない。
……で、「おかんタロット」って何ですか。

現実の馬場:(その前に現実の馬場って何だ……?)
今思いついたネタなんだけど、「タロットをよく知らない人にカードの紹介を書いてもらって、そのアンバランスさにニヤニヤする遊び」。で、うちの場合おかんをターゲットにしようと思って。

海老原:馬場さん、それって……

ミリしらじゃね?

~ミリしらとは~
説明しよう! ミリしらとは「1ミリも知らない」の略で、ゲームやマンガなど、そのコンテンツを知らない人に登場人物の画像を見せ、自由にプロフィールを書いてもらうという遊びである! だいたいそのキャラの設定とは似ても似つかない変な名前やプロフィールが返ってくるので、そのギャップを楽しむのだ!

馬場:ふむふむ、ミリしらは数キャラまとめて遊ぶのが基本みたいだね。
海老原:で、これがさっき作ったミリしらテンプレート。これを社員にバラ撒いて我々の作業を終わりにしたいと思います。あ~安上がり。手間いらず。
馬場:手を抜くことにかけては一流……。あ、でもさ。
うちの会社、タロット知らない人っていなくない?

~説話社とは~
説明しよう! 創業だいたい40年、占い専門の出版社である説話社に「タロットカードのことが1ミリもわからない」社員など、仕事の内容的にも周りの圧力的にも存在できないのだ!

海老原:ば……ば……馬場さん……。
馬場:うん。


海老原:今回の反復横跳びはお休みで。

馬場:ダメです。


かくして海老原と馬場は泣きながらお互いの実家、知人に電話した……。「占い会社の社員でも、さすがに周辺人物はそこまでタロットに詳しくないでしょ」と踏んでの作戦だった……。この場を借りて関係者各位に感謝を伝えたい……。

~一週間後~
海老原:とりあえず今回はよりマイナーな「小アルカナ」のミリしらです。4つのスートからそれぞれの人物札(コートカード)をピックアップしました。では、さっそく見ていきしょう!

ちなみに小アルカナとは、一組78枚で構成されるタロットカードのうち、大アルカナを除いた56枚のこと。それぞれワンド(火)、ペンタクル(地)、ソード(風)、カップ(水)の4つのスート(属性)に区分されている。今回使うのは各スートに含まれる、人物がメインモチーフとなった4枚のカード(人物札、またはコートカードと呼ばれる)。
人物札にはそれぞれペイジ、ナイト、クイーン、キングという4つの役職の人物が描かれ、各スートの名前がタイトルの頭につく。(例:ワンドのペイジ、ワンドのナイト……など。詳しくは各自ググってください。by海老原)

1組目「ワンドでミリしら」(担当:蟹原※海老原の知人)

~解説~
ワンドは火を司るスートです。火は情熱や闘争本能と結びつき、4人の役柄は違えども、どこか若々しくエネルギッシュな人物に見えますね。この辺りを書き手はどのように料理したのでしょうか。
馬場:(何かそれっぽいこと言ってる……)
使用カード:ワンドのペイジ(左上)、ワンドのナイト(右上)、ワンドのクイーン(左下)、ワンドのキング(右下)以下・各スート同じ配置。



馬場:タロットって西洋圏のものだし、まさかの日本人設定って意外すぎる! 茶髪だから?

海老原:ワンドはなんとなくパリピというかリア充な感じがするので、このV系ロックバンドという設定は秀逸ですね~。TOSIAKIのトカゲ柄の服とか、相当キテるし。
馬場:確かにワンドをマイクスタンドに見立てるとか、凝ってるよね。
ナナミのバンド名は背景のヒマワリから来てるのか。
海老原:ワンドのキングの関西弁設定もいい。
馬場:これもうリーディングで出たら関西弁で再生されちゃうよ……。

海老原:「信念でことを成し遂げるんやで(佐藤二朗)」

馬場:やめろーーーーーー!!!!
あと、その人は顔もちょっと似てるからなおやめろ!

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2組目「ペンタクルでミリしら」(担当:馬場の母)

馬場:ペンタクルは地を司ります。地は厳格、堅実、不動に結びつけられるスートで、人物の表情もどこか厳しい感じですね。この辺りは書き手の目にどう映ったのでしょうか?



馬場:「わからないよ~!」と嫌がるおかんに聞いてきたわけですが、

オーエスの絶望感がすごい。

海老原:この影のかかった感じといい、失脚した悪の女幹部でしょうか。
放送2話目くらいで、まだ敵の正体が分からない時の作画。

馬場:つまり、ペンタクルは悪の秘密結社?

海老原:エンジンかかってきましたよ、反復横跳び。

馬場:オーエスが悪の女幹部だから、たぶんスピンクスがボスだよね。
アレンは裏切っちゃうし小物臭がすごいから……下っ端構成員って感じ?

海老原:あ~、見えてきました。ボスは略奪愛に巻き込まれがちらしいので、
オーエスと戦隊もののピンクが彼を巡ってキャットファイトする回があるはずです。
アレンはかませ犬でこの回でも裏切る。
その点、意志が強いアレックスは裏切らないから安心ですね。

馬場:うんうん。アレックスはボスの腹心っぽいよね。
あとナイトだし本来は正義側で、何かワケありな事情で悪側にいる……とか!
もはやアレックスがもう1人の主人公でも不思議じゃないね……。

海老原:本編終了後にアレックスのスピンオフ作品が出るところまで見えました。
馬場:何だろう、頭痛がする。堅実な地のエレメントはどこ行ったの?
海老原:いや~盛り上がってきましたね☆

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3組目「ソードでミリしら」(担当:貝原※海老原の知人)

海老原:ソードは風を司るスートです。風は知性や思考力とも結びつけられるため、人物もどこかクールで利発そうに見えませんか? 個人的にはちょっとキツそうな人物も多いなと感じますが、その辺りどうでしょうか。



海老原:ここでソードを担当した知人のコメントを読み上げさせていただきます。
「突然よくわからない遊びに参加させられた。
次は圧力に屈しず抗戦したい。そんな気持ちを表現しました。」
……とのことです。

馬場:だからアレクサンドル以外みんな戦士なのかな……!

海老原:ソルジャー、サムライ、ヒットマンですからね。みんなカタギじゃない(笑)。
馬場:やっぱりソードって武器だし、ものものしいイメージを感じるのかも。
海老原:この中では唯一のカタギ、アレクサンドルでさえしっかり剣持ってますからね。
馬場:剣を持ってるのが普通の世界観って、ゲームしか思いつかないよ。

海老原:てことは、ソードはRPG?

馬場:「タロット・クエスト」みたいな。

海老原:語呂悪いですね!(笑)

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4組目「カップでミリしら」(担当:馬場のおかん)

海老原:カップは水を司ります。水は感情のエレメントなので、人物はどことなく繊細そうというか、アンニュイな感じがしますね。その辺り、どうでしょうか。
馬場:(同じセリフで締めた……)



馬場:ペンタクルと一緒にやってもらいました……って、
どうしてなの? ナイトは一言でまとめるみたいなレギュレーションでもあるの?
海老原:そう考えるとワンドのTOSIAKIは恵まれた人生でしたよ。
あと個人的にはアンクルもですけど、ヘラルドも悔しがってるように見えます。
馬場:確かに。しかもヘラルドはクイーンだよね。横顔だけだと男性に見えたのかな?
海老原:ヘラルドが悔しがっている原因が見えてきましたね。

馬場:それと、バンストってどことなくサイコパスみが漂ってない?

海老原:言われてみれば確かに。獣の目ですよ、これは。完全にイっちゃってる。
馬場:とするとカップは……。


海老原:山月記……?※


※国語の教科書でおなじみ、中島敦氏の短編小説。唐の時代の中国、夢に敗れて虎の姿になってしまった男・李徴がそのあらましを友人に語る……というストーリー。

馬場:何でそうなるの!? 怖いよ!
バンストは李徴なんだろうなーってまだわかるけど、他の3人は何なの!?
海老原:国語教師と、生徒。
馬場:お、おお……?
海老原:ヘラルドは神経質な国語教師で、生徒がうまく教科書を読めないとヒステリーを起こすんですよ。でも、ピーターはそんなこと気にせずマイペースに教科書を読んでしまう。自分で物語をアレンジしたりして、ヘラルドにとっては気に入らない生徒なんです。一方アンクルは優等生で、ヘラルドにも可愛がられてるんですけど、ピーターのほうが人気者なのでそれが悔しい。そしてバンストはピーターがアレンジした山月記の……

馬場:もういい、大丈夫。お腹いっぱいだよ。
海老原:え~、あと2000文字くらいしゃべれそうなのに。
馬場:エアVRってすごいな。

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さて、ミリしらタロットの世界はいかがでしたか?
また後日ツイッターでこの「ミリしらテンプレート」を配布するので、
皆さんも周りの人と遊んでみてはいかがでしょうか。

おもしろいミリしらができたら
よければ「#マイカレンダー」「#ミリしらタロット」の
タグをつけてTwitterに投稿してくださるとうれしいです。
(思ったより楽しかったので、皆さんのミリしらが見たいのです。)

それではまた次回、お楽しみに!