「占機」ってなに!?

第1回にて、「占機」のお話までさせていただきました。今回は、占機とは何かについて、もう少し掘り下げたいと思います。

さて、この占機、そのままでは何年何月何日何時という数字の塊でしかありません。これを暦の記号である干支や九星に変換し、さらにその盤を作ることで占いをします。

占いでは、干支や九星その他の要素を一覧表化、マトリックス化しているものを式と呼びます。例えば四柱推命という占いでは、その人の生年月日時を干支八文字で表したものを命式と言います。
この式を、さらに図形的なマス目(宮:きゅう)の中に表したものを式盤と言い、その盤を使ってする占いを式占と言います。

中国では伝統的に3種類の代表的な式占があり、三式占と言われています。
これは甲学、乙学、壬学(こうがく、おつがく、じんがく)と言われます。
甲は奇門遁甲、乙は太乙神数、壬は六壬神課です。

これらの式占は、それぞれ式盤の形が違います。
奇門遁甲は3の二乗、太乙神数は5の二乗、六壬神課は4の二乗でできています。これに対し、九星術は日本で独自に発展したものですが、式盤としては奇門遁甲と同じ3の二乗の形のものを使います。



卜術では、この日時の九星盤を作成し、占客(依頼者)の星や関わりある星が、どの宮に、どのように現れているかを見て占っていきます。
この宮は、それぞれ意味を持つのですが、その意味の一つに方位を表すというものがあります。

占機は時間です。
しかし、その時間を式盤の形で表すことで、九星術の場合、それぞれの時間はそれぞれ違う8つの宮を作り出します。それが依頼者の運勢を表すものであり、同時に方位を表すものでもあるのです。



まとめてみましょう。図で書くとこうなります。



占機というのは、このように時間ではありますが、ただの時間ではありません。占客や本人が「心の引っかかりを持った」時間です。
この九星盤は毎日、毎時(2時間毎)変わります。何もなければただ移りゆく時間ですが、占いたいと思ったその日やその時間には、その盤がどうなっているかを見るのです。
先に述べたとおり、毎日九星盤は違います。そして、自分を表す星がいる宮も毎日動きます。

そしてこの占いは、人間は無意識に暦を分かっていたり、感じていたりして、その悩みにピッタリの宮に入った時に占いたくなるものだという考え方からできています。
つまり、占機の向こうには運命や悩みあって、それが「占おうというタイミング」として現れるのです。

これをまた、図で書くとこうなります。



運命(悩み)があって心がそれに反応し、ある時間に占う(動く)、それが結果的に方位を選ぶことになり、その方位(にいる星)が運勢を表します。
これが時間(占機)を使った卜術の原理です。

今回はここまで!
次回は「占機と方位について」お話したいと思います。

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次回・第3回はこちら

・プロフィール
文:雨宮 零(あめみや れい)
占術家・想星堂店主
1982年生まれ、滋賀県出身。関西学院大学経済学部卒業。
引き寄せと改運(開運)を得意とする占い師。
占いは現実的に活用できる技術と考え「努力×運=成果」を実践中。
占術は九星術・タロット・周易・断易・宿曜占星術・手相を使用。
占い館および企業イベント等で鑑定を行う傍ら、現在は東洋占術の大家・大石眞行氏に師事。

監修:大石眞行(おおいし しんぎょう)
占術家・想星堂顧問
1959年生まれ、東京都出身。千葉大学教育学部(教育心理学選修)卒業。
10歳より占いに関わり、以降各種占術を取得、実践。術歴49年。
そのレパートリーは、子平、紫微斗数、東西占星術、方鑑、奇門遁甲、六壬、周易、断易、河洛理数、地理風水、人相、手相、など東洋占術を中心に多方面に広がる。
単なる気休めのアドバイスではない、実生活に使える等身大の神秘学として「玄学」を提唱、各種占術の教授・鑑定を行っている。

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Shuya Fujise
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