366日 毎日がしあわせ記念日 縁起かつぎ! 歳時記手帖 監修/早花咲月

12月 冬至

冬至

イベントが盛りだくさんの12月は
楽しいことが多い反面、疲れやすい時。柚子を浮かべた湯船に浸かって
のんびりすることも忘れずに!

1年で日照時間がもっとも短い冬至。農民には作物の生長を妨げる注意すべき時であり、それと同時に、これまでの収穫を心より喜ぶ日でもありました。警戒と感謝……闇から明へと移行する境目に、心を改めるのが冬至の目的。09年は、12月22日です。

柚子湯に浸かり芯から温まって

冬の寒さに日照時間の短さが追いうちをかけて、心にも体にも、閉塞感ただよう冬至の日。そんなぎゅっと縮こまってしまった心身を、優しく解きほぐしてくれるのが、おなじみの柚子湯です。血行不良などで、硬くなった体は、病気になりやすいので要注意。また、力んでいたら、何事もうまくいかないもの。柚子湯は、運の循環も助けます。

入浴に食事に……柚子尽くしが基本

柚子湯に入ればその冬は風邪知らず……といわれるのは、柚子に無病息災の意味があるからです。また、古来、香りの高いものには、邪気を払うパワーがあるとされていて、柚子は、禊の役割も担っているそうです。そのほか実がなるまでに長い年月を要するため、成就や成功の象徴でも。そんなわけで、冬至は柚子尽くしでいきましょう!

香りのバリアで魔除けと浄化を

香りの高いものは厄払いにぴったり……ということで、邪を取り除く掃除の際には、柑橘系のオイルを使うようにしましょう。これを数滴、バケツの水に垂らして香りをつけたら、その水を使って掃き掃除!その際、香りの水で魔除けのバリアを張るつもりで。隅々まで、一生懸命に行えば、心身が浄化されていくはずです。

前向きになって運を加速させよう

もっとも長い夜となる冬至は、陰の気が極まる日。しかし、それを越えれば、日に日に日照時間が長くなって、陽の気へ。冬至はつまり、陰陽の重要な境目。そのため、これまでうまくいかなかったことを好転させるには絶好のチャンスなのです。この日は反省や後悔をすべて希望へと転じること。前向きな心が、運が一気に加速します。

冬至の七種で食事を楽しんで

冬至の縁起食材として有名なのは、カボチャ、(別名ナンキン)ニンジン、ヤンナン、レンコン、キンカン、カンテン、うどん(本来うんどんと呼ばれていた)など、途中と最後に二つ「ん」がつくもの。これを「冬至の七種」と呼び、それらを用いた料理で食卓を囲むことにより、来年を健やかに過ごすことができると言われています。

あずきを食べて厄を払いましょう

一年のうちでもっとも夜の長い冬至は、時間にまぎれて「魔が入りやすい日」といわれています。その厄払いには、あずきのパワーがおすすめです。あずきの赤色には、邪を払う力があるとされ、一部地域では、あずき粥を食べるところも。縁起物のカボチャと調理された「いとこ煮」なら、厄払いも招福もできて、心も体も温まります。

午前十時にカボチャを食べて

冬至の七種の一つでもあるカボチャは、その中でももっともパワーの強い食材。今後一年の風邪防止や、無病息災などの健康系gはもちろんのこと、災難除け、お金が転がり込んでくるとか、貧乏除けなど金運に至るまで……じつに様々なご利益を期待できそうです。ちなみに、冬至の午前十時に食したカボチャが、一番効果があるそうです。

感謝の気持ちを言葉や形にして

その年の収穫を祝い、来年の豊饒を願う……その際に、不可欠なのは、「感謝」の気持ち。古くから、中国北部では、風邪などで体調をくずさずに冬を過ごしてもらうため、お年寄りなど目上の人に薬膳を振る舞ったり、靴下を贈る習慣があるそう。周囲の力添えがあったからこそ、今の自分がある……その思いを言葉や形にしてみましょう。

毎日!縁起かつぎ!

  • 1日映画の日

    気ぜわしいこの次期、迫力ある映像と音響で映画を楽しみ、心を潤して。英気を養えます。

  • 2日安全カミソリの日

    クリスマスに備えて、ムダ毛のお手入れに力を入れると、美人度が急上昇。注目の的に。

  • 3日カレンダーの日

    来年のカレンダーや手帳の購入、使い始めに吉日。来年は楽しい予定でいっぱいにして。

  • 4日聖女パルパラの祝日

    愛占いの守護聖人にちなんだ占いを。今日活けた花のつぼみがクリスマスまでに咲けば恋が成就。

  • 5日ノー・レジ袋の日

    ムダなものは受け取らず、不用品は思い切って処分を。きっぱり決断する力がつくはず。

  • 6日聖ニコラウス祭(サンタ・クロース・デー)

    現在のクリスマスは、この日に贈り物をする習慣が原型。サンタのように今日は太っ腹で。

  • 7日聖アンブロシウスの祝日

    聖歌やろうそくの守護聖人にちなみ、キャンドルナイトを楽しみ、聖歌のBGMでリラックスを。

  • 8日成道会(じょうどうえ)

    悟りを開いたお釈迦さまを、牛乳を飲んで祝うのがこの日の習わし。乳製品がラッキーアイテム。

  • 9日障碍者の日

    体の不自由な人に心からの思いやりを示したい日。募金など今できることから始めて。

  • 10日聖女エウラリアの祝日

    旅行者や妊婦の守護聖女のシンボルは、白い鳩。平和の象徴でもある白い鳩が、きょうのお守り。

  • 11日胃腸の日

    今日は消化のいい物を食べて、胃をいたわって。ニラは胃腸を丈夫にするパワーフード。

  • 12日ダーズン・ローズ・デー

    12本のバラを愛情の印に恋人へ贈る日。自分へのごほうびとしても、今日はバラが幸運。

  • 13日煤払い

    この日の煤払い(掃除)には厄払いの意味が。お正月を迎える準備を始める吉日です。

  • 14日忠臣蔵の日(討ち入りの日)

    有名な仇討ちされた今日は、リベンジの好機。相手の意表をつく奇襲攻撃にツキがあります。

  • 15日年賀郵便特別扱い開始日

    年賀状を書き始めるのも、投函するのも吉。宛て名は大きめに書くと、来年の人脈が拡大!

  • 16日電話創業の日

    電話が幸運を運ぶ使者。留守録、着信履歴などまめに確認を。番号や機種変更も開運に。

  • 17日ベートーベン洗礼の日

    彼の名曲が使命感を授けてくれます。年末演奏の定番「第九」のコンサートもおすすめ。

  • 18日源内忌

    学者・平賀源内にちなむ今日は、アイデアや創意工夫が冴えそう。ユーモアを発揮すると、◎。

  • 19日オパーリア祭

    豊饒の女神オプスを称えて、シンボルのオパールを供える日。オパールや白い石を身につけて。

  • 20日シーラカンスの日

    ダメ押しやもうひと頑張りが吉。長い片思いが実ったり、探していたものが見つかるかも。

  • 21日遠距離恋愛の日

    離れ離れの恋人たちが愛を確かめる日にちなみ、大切な人を訪ねると、心の距離が縮まりそう。

  • 22日プッチーニ誕生日

    今日は格調高く、オペラを聞いてみて。エレガントな気分になれて、恋にも好影響に。

  • 23日東京タワー完成の日

    勇気が必要なことは、高い場所で。テンションが高まり、有利な展開へと持ち込めそう。

  • 24日クリスマス・イブ

    深夜のキリスト降誕を迎えて、教会では厳粛なミサが開催。讃美歌鑑賞に星の恵みが訪れます。

  • 25日クリスマス

    赤、緑、白が幸運色。イエスと12人の使徒にちなみ、食事に13種類の食べ物を用意すると◎。

  • 26日ボクシング・デー

    クリスマスの贈り物の包みをほどく日。いただき物はこの日に開封すると、感動が膨らみます。

  • 27日ピーターパンの日

    ピーターパンにちなんで童心に返ると、欠けている何かを取り戻せそう。緑色がラッキー。

  • 28日御用納め

    多くの企業は今日が仕事納め。今年やるべきことをすませて、有終の美を飾りたい日。

  • 29日肉の日

    夕食や忘年会は、すき焼きや焼き肉パーティーが吉。家族や仲間との絆が深まります。

  • 30日聖女アニシアの祝日

    アニしアのシンボルはヴェール。外出時は、ストール、大掃除は手拭いで頭を覆うと、厄除けに。

  • 31日大晦日

    最後に「ん」がつく食べ物で締めくくり。長生きの象徴で、旧年と新年をつなげる麺が◎。(終了)